1回のみソフトウエアを利用できる「プログラムプリライト技術」

http://www.ulead.co.jp/about/release/2005/050824.htm

ふーんという感じですけど、大きな突っ込みどころは<ユーザーにとってのメリット>という部分。ひとつずつ検証してみましょう。

1.ソフトウェア使用回数1回の制限付きのため、ソフトウェア購入に際しての出費を抑制できる。

なぜ1回しか使用できないことで出費を抑制できるのだろうか?1回ごとにソフトウエア購入することになるのでまったく逆な気がしますが。

おそらく、

1回という制限付なので、ソフトウエア自体が十分に安く提供される(可能性がある)
→数回しか使わないソフトでは、そのほうが安い

といいたいんでしょう。

実際にここで出ている新製品の「デジ物語」というソフトはDVDを作成するソフトのようですが、プログラム入りDVD-RWブランクディスクが3枚で4000円。


一方、たとえばソースネクストが出しているDVD作成ソフトは定価1980円。
http://www.biccamera.com/bicbic/app/w?SCREEN_ID=bw011100&fnc=f&ActionType=bw011100_01&PRODUCT_ID=0010080278&BUY_PRODUCT=0010080278,1980
DVD-RWのブランクディスクは、定価はオープンですが、実売で3枚セットで大体1000円以下。
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/productslist/cat_8427434_66_6012588/13360976.html

…あれれ?

2.ソフトウェアをインストールしないため、インストール作業やユーザー登録などの煩わしさがない。

これは正しいでしょう。ただし残念ながらインストールせずにDVDからプログラムを起動させることのメリットであって、「プログラムプリライト技術」のメリットではありませんけど。

3.あらかじめソフトウェアが記録されているので、簡単・快適にオリジナルディスクを作成できる。

??あらかじめソフトが記録されている、ゆえに簡単・快適に作れるの?意味不明です。簡単に、快適に作成できるかどうかは、中身のソフトウエアの質に依存すると思うんですが。
あえて言えばあらかじめソフトウエアが記録されているのでインストールをしなくてすむので簡単に作れます、というのはわかるけど、それは2.で出てるしねえ。



ようするにはっきりと不正コピーを防止するための、メーカのための技術*1だと言えばいいのにと小一時間(以下略)。
別にぜんぜんユーザのためにならないとは思わないし。素直に

  • 不正コピーを防止することで、きちんと利益を守ることができるので、継続してお客様に質の高いサービスを提供できるようになります。
  • 不正コピーを防止するために、アクティベーション作業などお客様に負担をかけることをしなくてすみます。

と言えばいいのになあ。

*1:<ソフトウエア技術者のメリット>としているところがなんか姑息。<メーカのメリット>ではなくて?別にこれやってもソフト屋さんの給料あがんないだろうしなあ。