紙魚家崩壊 九つの謎

紙魚家崩壊 九つの謎
北村薫の新刊短編集。「待望のミステリ短編集!」とのふれこみがあるけど、まあいわゆる一般的なミステリな作品では無いですね(笑。そのあたりは、北村薫フリークならそりゃそうでしょ、と思われるかと思いますが、ほかの短編集に比べて*1ちょっと異色な感じを受けました。
まず最初の短編「溶けていく」のラストにちょっとびっくり。どう驚いたかはいえませんが。両手が恋をしている女と探偵の話は、なんというかちょっと悪乗りな感じが面白い。かなり変則的な見方のミステリですね。。。「新釈おとぎばなし」は、半エッセイ、半小説?でもこれが一番ミステリしている気がする(笑
とりあえず、北村薫入門書には不向きかもしれないですが(笑、いくつか読んだことある人には新鮮で面白いかと思います。

*1:一応北村薫の短編集は出ているものはすべて読んでると思います。