エレクトロプランクトン展

http://electroplankton.com/html/tenrankai.html
木曜に出張のついでに、岩井俊雄さんのニンテンドーDSのソフト「エレクトロプランクトン」発売記念イベントを覗いてきた。
エレクトロプランクトンは、なんというか、画面上に現れるさまざまな形のプランクトンを操って音を奏でるようなソフト。口で説明してもさっぱりわからんのでまあ触れる機会があったら触ってみてください。会場で遊べたんですが、結構楽しい。
あと、展示されているものでは、個人的に岩井さんがお子さんと作られたという「リベットくん」というのに、興味を持ちました。これは、岩井さんが子供のために作られた紙で出来た人形なんですが、たとえば
このペンギンは何かを探してます。なにかな?と聞くと、子供は鍵、と答えたので、鍵を作った。鍵を作ると、今度はそれであけるものが必要になるので宝箱を作って、、という風にどんどん物語が広がっていった、
といったことが展示には説明されていて、ものすごくたくさんの人形たちが展示されていました。なんというか、モノを作って、そこから想像が膨らんでいく、というのはやっぱりインタラクションの原点だなあと改めて感じた気がしました。
願わくば、自分もこういう想像が膨らんでいくようなモノを作れるようになりたいです。
実は先週の土日には岩井さんご本人のライブ、佐藤雅彦さんとの対談があったんだけどいけなかった…。残念。

雪の夜話/浅倉卓弥(ISBN:4120035840)

雪の夜話
社会に出て、挫折を味わい自分の居場所を模索する青年と、他の人には見えない不思議な雪の少女とのお話。
って、こんな一行じゃなくていろいろ書きたいがネタバレになってしまうだろうから。。。前にとりあげた「四日間の奇跡」や、「君の名残を」(ISBN:4796641335)*1のテーマの一つとして、「転生」みたいな部分があったように感じたけど、もう少しそれを掘り下げた感じの、でも重たくなりすぎない、やっぱり読後感の良いお話でした。
前作までよりも、より現実味のある物語と、ファンタジーな世界の流れが平行して進んで展開していく感じがして構成的にもうまいなと思いました。若干、細かい説明的な部分が多いかなあ、という気もしたけど、相変わらず話の中に引き込ませる文章力はすごいなあと思います。最後のオチ(?)はちょっと読めてしまいましたけど。

*1:これは平家物語を舞台にしたかなりの長編。海外出張の飛行機の中で10時間ぐらいかけて読んだ…。