[book][レビュー]ヨコハマ買い出し紀行11巻/芦奈野ひとし(ISBN:4063211592)

いや、レビューって程じゃないですけど。
てなわけで、私の好きな漫画のひとつ、ヨコハマ買い出し紀行の11巻がやっとこ出た。単行本はこのところちょうど1年ペースぐらいででてる。この時期だし、年月の流れをこの本で知ります。
さて簡単なお話的解説をすると、一応近未来な設定で、主人公はロボットだったりする訳なんですが、大都市ヨコハマ(というか全国)の面影はなくなって、ゆったりまったりとした時間がながれる世界、という感じ。よく分からん?まあ読んでください。
で、そのゆったりした中で、ただだらだらと進むわけではなくて、ふと一瞬時間の裂け目が現れてはまた現実に戻ってゆったりとした時間が流れ出すみたいな微妙な「うねり」の表現とか、ゆっくりな中でいつのまにか着実に時間がたっている世界の描写とか、とてもいい感じです。
次から次へと主人公のもとに不思議な事件が押し寄せ立ち向かう、ってお話もいいですけど、こういう世界もいいなあと思うわけです。(あ、この世界にも謎はたくさんあるんですけど、謎に立ち向かうというよりあるがまま受け入れるという世界観ですね)